カレールー不足時の5つの補充方法|味やとろみの調整

生活豆知識

カレーを作っているときに、必要なカレールーが足りなくなってしまった経験はありませんか?本来は5人前が必要なのに4人前しかない場合、味が薄く感じることもありますよね。ここでは、カレールーが足りない時に役立つ代替品や、カレーの味を濃くしたりとろみを足す方法をご紹介します。

カレールー不足時の代替品トップ5

カレールーが不足している時に役立つ、カレーの風味を保つための代替品としておすすめの5つを紹介します。

カレー粉

カレーピラフや野菜のカレー炒めにも使われるカレー粉は、ペッパーやコリアンダーなどのスパイスが混合されています。カレールー不足時の最適な代替品として、カレー粉が挙げられます。少量ずつ加えることで、適切な味の濃さに調整可能です。

レトルトカレー

もう一つの方法は、レトルトカレーを使うことです。ボンカレーやククレカレー、トップバリュ、セブンプレミアムなど様々なレトルトカレーが適しています。未開封のレトルトカレーをそのまま煮込んでいるカレーに加えると、味に深みを加えることができます。

ビーフシチューのルー

薄味のカレーには、ビーフシチューのルーを加えることで、より満足感のある味わいにすることができます。ビーフシチューのルーにはデミグラスソースやブイヨンが含まれており、スパイスは控えめです。辛さを増したい場合は、唐辛子やコショウを追加して調整しましょう。

ハヤシライスのルー

ビーフシチューのルーと似た成分を持つハヤシライスのルーもカレーの代替品として有効です。ハヤシライスは酸味が特徴で、家にあるビーフシチューやハヤシライスのルーを使って、カレーの味を調整することができます。辛さが足りない場合には、こちらも唐辛子やコショウで味を整えることが推奨されます。

カレー味の即席ラーメンスープの活用

選択肢が限られている場合、カレーフレーバーの即席ラーメンスープを活用することをお勧めします。

縦型のカップラーメン(例えば「日清カップヌードル」など)は、逆さにしてもスープの粉末が落ちない設計になっています。このタイプのカップラーメンは、お湯を注いで3分待った後にスープだけを取り出し、カレーに加えると良いでしょう。

また、大きなカップに入ったものや、袋入りのカレー味ラーメンでは、スープの粉末を直接カレーの鍋に加えてください。ただし、このラーメンスープは「とろみ」が少ないため、カレーが薄まることがあります。その場合は、後で紹介するとろみを加える方法を試してみてください。

カレーの味を濃くするための17のアイデア

カレールーが足りず、味が薄いと感じる場合は、以下のいずれかを加えることをお試しください。


砂糖またはハチミツ
醤油
コンソメの素(「コンソメ」、「マギーブイヨン」等)
鶏ガラスープの素
和風だし(「ほんだし」等)
めんつゆ
コショウ(白、黒)
七味唐辛子、一味唐辛子、粉末唐辛子
味噌
ソース(中濃、ウスター、お好み、とんかつ、オイスター)
焼肉のタレ
ケチャップ
にんにく
生姜
コーヒー
レモン

これらを組み合わせることも効果的です。それぞれの特性やメリットについて詳しく解説します。

塩の重要性

カレーの味わいを決めるのはスパイスだけではありません。「塩」も非常に重要です。

一般的に、食品パッケージに記載されている原材料は使用量の多い順に並んでいます。たとえば、「バーモントカレー(中辛)」の原材料を見ると、以下の順になっています。

食用油脂
小麦粉
砂糖
食塩
デンプン
カレーパウダー

このリストからわかるように、カレーパウダーよりも塩の量が多いことが分かります。ですから、味が薄く感じたら、少量の塩を加えると良いでしょう。

砂糖とハチミツの効果

カレーの成分の中で意外に多く含まれているのは、塩やカレーパウダーよりも砂糖です。特に「バーモントカレー」のようにハチミツを含む製品もあり、多くの家庭では砂糖を隠し味として使うのが一般的です。適量を加えることで、辛さとのバランスを取ることが可能ですが、過剰に加えるとカレーが甘くなりすぎることがあります。味が薄い場合は、砂糖を少し多めに加えると良いでしょう。

ハチミツを使用する際は、加えるタイミングに注意しましょう(詳細は後述)。

また、ハチミツは特定の年齢以上の方が摂取することが推奨されていますので、お子様に提供する際は注意が必要です。

醤油の使用法

カレーライスに直接醤油を数滴加えることもあります。醤油はカレーに意外とよく合う調味料です。味が薄い時は、醤油を少量加えて味を調整してみてください。

コンソメの重要性

料理の味の基盤をしっかりと固めるためには、コンソメが最適です。塩、砂糖、醤油を加えると味の表層を調整することになりますが、コンソメはより深い味わいを作り出す基盤を提供します。味の素の「コンソメ」やネスレの「マギーブイヨン」が特におすすめです。

これらは塩分も含まれていますので、使用する際は塩の量を調整すると良いでしょう。特にビーフカレーにコンソメを加えると、味に深みが出ます。

鶏ガラスープの効果

チキンカレーが薄味になってしまった場合、中華料理で使われる鶏ガラスープの素が適しています。これには塩分と旨味成分が含まれており、加えるだけで味がグッと濃くなります。

ウェイパーなどの調味料も同様の効果が期待できます。

和風だしの選択

和風の味わいを好む場合は、普段味噌汁に使用する和風だしの素を使ってみてはいかがでしょうか。かつおだしを利用した和風カレーは、一味違った風味を楽しむことができます。

めんつゆの活用

めんつゆは、和風の味付けに大変役立ちます。醤油とみりんが組み合わさったこの調味料は、そのままで出汁と味付けが完了します。多く加えると、蕎麦屋で提供されるカレー南蛮のような味わいになります。

ペッパー(白、黒)の活用

ガラムマサラなどのスパイスミックスに含まれる黒コショウは、カレーにピリッとした辛さを加えるのに役立ちます。白コショウや黒コショウは、カレーの辛さが足りない時に特に効果的です。

唐辛子の種類と使い方

カレーの辛味の主な源は唐辛子です。家庭に常備されている七味唐辛子や一味唐辛子を適量使ってみましょう。カイエンペッパーやチリパウダーなどの粉末唐辛子がある場合は、それを優先して使用するのがおすすめです。

小見出し: 味噌の隠し味

カレーに少量の味噌を加えることで、意外な深みを与えることができます。赤味噌や白味噌、だし入りの味噌も使用可能です。和風のエッセンスを加えたい時に特にお勧めです。

各種ソースの使用

ソースはカレーにコクや深みをもたらす調味料です。中濃ソース、ウスターソース、お好みソース、とんかつソース、オイスターソースなど、どのソースもカレーに加えることができます。特にシーフードカレーにはオイスターソースがよく合います。

焼肉のタレの活用

焼肉のタレはカレーと非常に相性が良いです。ニンニクや果物、香味野菜を含んだ醤油ベースのタレはカレーの味を引き立てます。ただし、強すぎる風味は味全体を支配してしまうので、適量を心掛けましょう。

ケチャップの魔法

ケチャップはトマトベースの調味料で、スパイスや酢が加えられています。カレーに加えると、様々な味の層を追加できます。インドカレーには通常トマトが使われるため、ケチャップを加えても違和感はありません。

にんにくの効果

強烈な風味が欲しい時には、にんにくが最適です。にんにくを細かくすりおろしてカレーに加えると、味わいが際立ちます。他の調味料と組み合わせることで、よりバランスの良い味が生まれます。

生姜の追加

生姜はその独特の強い風味で料理にパンチを加えることができます。親指大の生姜を皮を剥き、すりおろしてカレーに加えると、風味が際立ちます。ただし、生姜だけでは十分な味わいを出すことは難しいので、醤油やソースと組み合わせて使用すると良いでしょう。

コーヒーの効果

カレーに少量のコーヒーを加えると、その苦味が味に深みをもたらします。特にカレーが少し薄味に感じる場合は、小さじ1程度のコーヒーを入れて調整してみると良いでしょう。

レモンの活用

カレーにレモンを加えることで、酸味が味の深みを増し、全体のバランスを整えます。主要な味付けとはなりませんが、少量のレモン果汁を加えるだけで、味がまとまります。

カレールーが不足したときのとろみ対策

カレールーが足りないとき、カレーが水っぽくなりがちです。以下の方法でとろみを出してみてください。

長時間煮込む
水溶き片栗粉を加える
ジャガイモを多めにして崩す
ブールマニエを使用する

特にブールマニエを使う方法は、味にコクを出すのに効果的です。

煮込みでとろみを出す

カレーを煮込むことで自然に水分が減少し、濃厚なとろみが出ます。ただし、カレーが焦げないように注意しながら、弱火から中火でじっくり煮込んでください。

水溶き片栗粉の利用

カレーにとろみをつけるためには、片栗粉が一般的です。大さじ1の片栗粉を水で溶いてからカレールーに加え、さらにとろみが足りなければ片栗粉を追加してください。直接片栗粉を加えるとダマになるので、必ず水溶きにしてから加えることが重要です。

ジャガイモの使用

カレーに多めにジャガイモを加えて煮込むことで、自然にとろみが生まれます。特に「男爵いも」や「キタアカリ」は煮崩れやすく、とろみが出やすいです。通常、煮崩れしにくいジャガイモを選ぶことが多いですが、カレールーが不足している場合は、煮崩れしやすい種類を積極的に使うと良いでしょう。

ブールマニエの準備

ブールマニエは、小麦粉とバターを混ぜ合わせたもので、ソースやスープにとろみを加えるのに使われます。

この方法はカレーにも適しており、バター30gを少し柔らかくしてから、大さじ3の小麦粉を混ぜ合わせます。電子レンジを使用して10秒程度加熱すると、適度な柔らかさになります。その後、少しずつカレーに加えて混ぜると、しっかりととろみが付きます。

!ハチミツを入れるタイミングに要注意!

カレールーが足りないときにハチミツを入れると、余計にとろみがつきにくくなります。

それは、ハチミツに含まれる「アミラーゼ」のせい。

アミラーゼは消化酵素の一種で、とろみのもとであるデンプンを分解してしまうんですね。

ただ、入れるタイミングさえ気をつければ大丈夫。

ハチミツを入れる場合は、カレールーを入れる前に入れておき、「ルーを入れない状態で」20分以上煮込めばOK!

カレールーが足りない時は、よりハチミツを入れるタイミングにご注意ください。

総括

最終的なポイントとして、カレールーが不足している場合は、家に次のいずれかがあるか確認してみてください。

カレー粉
レトルトカレー
ビーフシチュー用のルー
ハヤシライス用のルー
カレー風味のカップ麺のスープ

これらの食材をカレーを濃くするための17種類の調味料と組み合わせれば、風味を強化できるでしょう。

また、風味は良いもののとろみが足りない場合は、以下の方法を試してみてください。

水分を飛ばすためにじっくり煮込む
水溶き片栗粉を加える
ジャガイモを多く入れて煮崩す
ブールマニエを加える

これらのテクニックを用いて、カレーの質感を調整することができます。

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