レシピにはちみつが使われていることがよくありますが、手元にはちみつがないという状況もしばしばですね。
私も同様の経験が何度もあります。普段からパンやホットケーキにはちみつを使うことは少なく、必要がない限りストックもしていません。
特に、はちみつは乳幼児に与えることができないため、お母さんたちには不便なこともあります。
そんな時、はちみつの代わりになるものが何かあれば便利ですよね。今回は、私が試した方法をもとに、はちみつの代替方法を紹介します。
三温糖がはちみつの最適な代替品です!
はちみつの代わりに最も適しているのは三温糖です。これは通常の砂糖(白砂糖)よりも風味に深みがあり、はちみつに近い味わいがあります。
三温糖が手に入らない場合は、白砂糖でも代用できますが、はちみつほど甘くないため、同じ量では甘さが足りないことに注意が必要です。
三温糖・白砂糖の換算方法
はちみつは三温糖や白砂糖に比べて約3倍の甘さを持っています。
そのため、はちみつの量を3倍にすると、三温糖や白砂糖で同じ甘さが得られます。
はちみつが大さじや小さじで指定されている場合は、以下のように換算します。
はちみつ大さじ1 = 三温糖・白砂糖大さじ3
はちみつ小さじ1 = 三温糖・白砂糖小さじ1
大さじは15g、小さじは5gとして計算されます。
このため、はちみつ小さじ1(5g)の場合は、三温糖・白砂糖大さじ1(15g)が相当します。
※三温糖は白砂糖よりも若干甘さが控えめですが、甘味が感じやすいので、少し少なめに使用すると良いでしょう。
グラムでの換算方法
はちみつと砂糖の重さには、粉末と液体の違いがあるため、大さじ1でも同じ重さにはなりません。
レシピでグラムで指定されている場合、はちみつの重量を1.3倍すると、それに対応した砂糖の量が求められます。例えば、はちみつ20gを1.3倍すると、砂糖26gになります。
その他のはちみつ代替品10選
三温糖や白砂糖がない場合でも心配ありません。他にも多くの代替品が存在します。
グラニュー糖
主にお菓子作りやコーヒー、紅茶に使用されるグラニュー糖は、余計な風味を加えずに甘みを提供します。
はちみつの代替としては逆に欠点になることもありますが、はちみつ特有の香りや風味が苦手な人には適しています。
グラニュー糖は砂糖(三温糖・白砂糖)よりも糖度が高いため、以下のように換算します。
はちみつ大さじ1 = グラニュー糖大さじ1.5
甘さが足りなければ、さらに大さじ1/2を加えて調整してください。
ガムシロップ
アイスコーヒーなどの飲み物によく加えられるガムシロップは、流動性が高く、多くの食品にも簡単に混ぜられます。
はちみつより流れやすく、料理にもすぐに溶けますが、甘さが控えめなため、同じレベルの甘さを得るには少し多めに使う必要があります。
メープルシロップ
カナダ産のメープルシロップは、サトウカエデの樹液から作られる自然な甘味料です。ホットケーキやトーストにぴったりで、はちみつの良い代替品になります。
はちみつに比べて糖度が低いため、料理に使う際は量を調整することがおすすめです。
ケーキシロップ
森永製菓が販売するケーキシロップは、主にぶどう糖果糖液糖や水飴で作られています。このシロップはハチミツを含まず、メープルシロップのような風味があり、パンケーキに最適です。
はちみつやメープルシロップよりもコストを抑えられるため、経済的にも魅力的です。
黒蜜
黒砂糖を基にした黒蜜は、濃厚な味わいが特徴です。主にあんみつやみつ豆に使われ、深い甘さが楽しめます。
黒砂糖の糖度が高いため、使う量には注意が必要です。はちみつよりも強い甘さがあるので、控えめに使うとよいでしょう。
水飴
でんぷんから製造される水飴は、日本で古くから親しまれています。
飴細工や料理のツヤ出しに使われることが多く、中立的な風味が料理の味を損なわず、多様な用途に活躍します。はちみつと同等の糖度を持つため、様々な用途で活用できます。
オリゴ糖
様々な原料から作られるオリゴ糖は、低カロリーで糖質制限を考えている人にとって優れた選択肢です。無味無臭で、コーヒーやヨーグルト、料理に加えることができます。はちみつの代替としても使用できます。
フルーツ缶詰のシロップ
フルーツ缶詰に含まれるシロップは、高い糖度で保存性を高めています。この甘いシロップはそのまま使うと強すぎるかもしれませんが、捨てるのはもったいないので、はちみつの代わりとして様々な用途に活用することができます。
みりんの活用
みりんは甘みと光沢を料理に加えるアルコール含有の調味料で、特に魚や肉の臭みを消すのに効果的です。日本料理で頻繁に使用されます。
みりんははちみつと比べて甘さが控えめなため、甘味を調整する際は量を増やす必要があります。
例えば、砂糖1大さじに対してみりんは1.5大さじ必要で、はちみつの場合、1小さじのはちみつはみりん1.5大さじに相当し、1大さじのはちみつにはみりん4.5大さじが必要です。
ジャムの利用
ジャムは朝食のトーストに欠かせないアイテムであり、はちみつの代わりにも使えます。ジャムの糖度は製品によって異なり、65%以上の高糖度タイプから40%以下の低糖度タイプまで様々です。
低糖度のジャムは、量が少なくさっぱりした風味が求められる料理、例えばしょうが焼きなどに適しています。
はちみつの代替品の糖度比較
はちみつの特徴はその甘さで、糖度は78%以上ですが、代替品の糖度はさまざまです。
三温糖や白砂糖は95%以上、グラニュー糖はほぼ100%です。
一方、ガムシロップやメープルシロップの糖度はそれぞれ60%、66%、みりんは40〜50%、ジャムは40〜65%です。目的に応じて適切な甘味料を選ぶことが重要です。
はちみつの代用品の使い分け
はちみつの代わりとなる甘味料を選ぶ際は、使い分けが重要です。
甘さだけを求める場合は、白砂糖やグラニュー糖、ガムシロップ、メープルシロップ、ケーキシロップ、オリゴ糖、フルーツ缶詰のシロップが適しています。
各甘味料の特性を理解し、料理や飲料に最適なものを選ぶことで、はちみつを効果的に代用できます。