チャイルドシートを設置する際には、どちらの向きにするか選ぶのが難しいこともあります。例えば、運転中に赤ちゃんが泣き始めた場合、チャイルドシートが後ろ向きだと安心できることがあります。しかし、早く前向きに変えると安全性に不安を感じることもあるでしょう。そういった心配は理解できます。
チャイルドシートの向きを決める際には、赤ちゃんの体の大きさを基準にするのが最良です。赤ちゃんの成長には個人差があり、月齢だけで適切な向きを決めるのは難しいです。また、チャイルドシートのモデルによっても、後ろ向きで使う期間が異なるため、購入前に確認が大切です。
このガイドでは、後ろ向きチャイルドシートの使用期間、車内での設置のポイント、おすすめのチャイルドシート、車内でのおすすめのおもちゃなどを紹介しています。チャイルドシートを正しく使えば、赤ちゃんと一緒のお出かけももっと安心になります。
後ろ向きチャイルドシートを使う期間は?
赤ちゃんを車に乗せる時には、主に後ろ向きや横向き(ベッドタイプ)のチャイルドシートを選びます。ここでは、使用する期間、後ろ向きの安全性、ベッドタイプからチェアタイプへの変更時期、前向きへの切り替えの目安について詳しく解説します。
生後0ヶ月から1歳過ぎまで後ろ向き設置がおすすめ!
生後間もない赤ちゃんから1歳を過ぎるまで、チャイルドシートを後ろ向きに設置することが推奨されています。月齢はあくまでも目安で、赤ちゃんの体重や身長に応じて選ぶべきです。チャイルドシートにはEマーク(安全基準マーク)の規則番号が記載されており、後ろ向きで使用する期間はこれに従ってください。
安全基準によると、R44(従来基準)では12ヶ月頃まで、体重9kg未満が目安です。R129(新基準)では、15ヶ月、身長76~105cm以上が条件です。15ヶ月を過ぎても身長が基準に達していない場合は、前向きに設置することはできません。製品によって前向きへの移行時期が異なるため、確認が必要です。
後ろ向き設置の最大のメリットは安全性!
特に小さな子供にとって、後ろ向きのチャイルドシートは安全性が高いとされています。後ろ向きでチャイルドシートを使うことで、赤ちゃんは背中全体で衝撃を受け止め、より安全に守られます。赤ちゃんが嫌がらない限り、できるだけ長く後ろ向きで使うことが望ましいです。
チャイルドシートを「ベッド型」から「イス型」へ変えるタイミング
1歳までの子どもにはベッド型チャイルドシートが使われることがありますが、成長に合わせて後ろ向きのイス型チャイルドシートに切り替える必要があります。この変更は、子どもの快適性や気分によって左右されることが多いです。もし横向きの姿勢が不快であるようなら、イス型への切り替えを考えましょう。
赤ちゃんが座ることに抵抗がなければ、座れるようになるまでベッド型を使い続けるのが良いでしょう。子どもの体格に合わせた前向きチャイルドシートへの切り替え
チャイルドシートを後ろ向きから前向きに変更する際は、子どもの体格とチャイルドシートの取扱説明書に記載された指示に注意しましょう。前向きへの早期切り替えにはリスクが伴うため、避けるべきです。
後ろ向きから前向きにする前に、まずは赤ちゃんの体型とガイドブックを見直そう!
子どもの身長と体重をしっかりと測定する
チャイルドシートの説明書に書かれた条件を確認し、適切なタイミングで切り替える
チャイルドシート設置の際の4つのポイント
チャイルドシートは正しく設置して使うことで、その効果を最大限に発揮します。
安全な使用を確実にするため、次の点に注意してください。
●後部座席に設置すること
●助手席側の設置を推奨
●ISOFIXまたはシートベルトによる取り付けを選択する
●背もたれの角度を45度に保つ
これらのガイドラインに従うことで、車内での赤ちゃんの安全を最大限に守ることができます。
後席へのチャイルドシート設置の重要性
チャイルドシートは、できるだけ車の後席に設置することが推奨されます。
●コンパクトカーやセダンでは後席に
●ミニバンやSUVでは2番目または3番目の座席に(2番目が推奨)
フロントシートへの設置は極力避け、特にフロントシートのエアバッグは事故時にチャイルドシートに乗る子どもに重大なリスクをもたらす可能性があります。どうしてもフロントシートに設置する場合は、座席を後ろに下げてチャイルドシートを前向きにしてください。ただし、設置場所に関する法的な制限は特にありません。
チャイルドシート設置に推奨される座席
チャイルドシートを設置するのに最適なのはフロントシートの隣です。これは乗降時の利便性が高いためで、運転席側では親が道路側に出る必要がありますが、フロントシートの隣なら歩道側から安全に子どもを乗せることができます。
チャイルドシートの取り付け方法の選択
チャイルドシートにはISOFIXタイプとシートベルト固定タイプの2つの取り付け方法があります。
【ISOFIXタイプ】は専用の取り付け金具を使い、取り付けが簡単で確実。後席に適していますが、車両側に適合するコネクターが必要です。
【シートベルト固定タイプ】はシートベルトを使って固定し、どの車種・座席にも対応可能ですが、正しく固定するためにはコツが要ります。
チャイルドシートの理想的な背もたれ角度
チャイルドシートの背もたれは45度の角度が理想的です。この角度は子どもを衝撃から守りつつ、快適さも提供します。
チャイルドシートを後ろ向きにするタイミング
チャイルドシートの設置にあたっては、特に幼い子どもの場合、後ろ向きや横向き(ベッド型)の設置が推奨されます。子どもが不快を感じない限り、長期間後ろ向きでの使用が良いでしょう。
チャイルドシート設置時のポイント
●後席に設置する
●フロントシートの隣りが推奨される
●ISOFIXまたはシートベルト固定タイプを選び、正しく設置する
●背もたれの角度を45度に設定する
前向きへ切り替える際には、子どもの体格に合わせて適切な時期を選び、取扱説明書の指示に従いましょう。
正しいチャイルドシートの使用で、安全で快適なドライブを実現しましょう。