赤ちゃんのミルク期間とその先への移行について【卒乳の準備】

子育て

赤ちゃんにミルクを与える期間については、個々の赤ちゃんによって異なるため、一概に決めることはできません。しかし、急ぐ必要はありませんが、長期間ミルクに頼り続けると問題が生じることもあります。

理想的には、赤ちゃんが生後約1年でミルクから卒業することが望ましいとされています。この記事では、そのための段階的なアプローチについても解説します。

以下のポイントに焦点を当てています:

ミルクをいつまで与えるか
長期間ミルクを与え続けることのデメリット
ミルクからの卒業に向けた3つのステップ

この記事を最後までご覧いただき、お子様に適したミルクからの卒業のタイミングを見極めてください。

ミルクはいつまで与えるべきですか?

生後1年が卒乳の目安です

一般に、多くの子どもたちは生後1年から1年半でミルクや母乳から卒乳します。早い子では生後1年未満、遅い場合は2歳を過ぎても続ける子もいます。

子どもが言葉を覚え始めると、卒乳は親にとって困難な作業となることがあります。子どもの意志が強くなり、泣いたり暴れたりすることが増えるため、親のストレスも大きくなりがちです。

子どもの成長に合わせて、ミルクを与える期間は変わりますが、具体的にはいつまでミルクを与えることができるのでしょうか?
乳児期のミルクは1歳までが一般的です

例えば、「明治ほほえみ」は生後1年まで推奨され、「明治ステップ」は1歳から3歳までの子ども向けです。

1歳を過ぎても問題はありませんが、離乳食が1日3回になり、しっかり食事が取れるようになれば、栄養バランスを考慮してフォローアップミルクへの切り替えを検討するとよいでしょう。

多くのメーカーは、乳児用ミルクを生後1年まで、その後は3歳までのフォローアップミルクを推奨しています。

乳児用ミルクは、1歳までの赤ちゃんの成長に必要な栄養を母乳に近い成分で提供します。一方、フォローアップミルクは、離乳期に不足しがちな栄養素を補います。

幼児期における栄養のサポートとして、フォローアップミルクは重要な役割を果たします。このミルクには、幼児の食事だけでは不足しがちな鉄分、カルシウム、ビタミン、ミネラル、DHAなどが含まれています。これにより、離乳食だけでは足りない栄養素を効果的に補うことができます。

生後1年を超えたら、徐々にフォローアップミルクへの切り替えを検討するとよいでしょう。しかし、これは一つの選択肢に過ぎず、乳児用ミルクを使い終わった後に切り替えても遅くはなく、子どもの成長に応じてミルクを卒業することもできます。

我が家でもフォローアップミルクを使わずに過ごしたことがありますが、その理由は栄養面の懸念ではなく、哺乳瓶のお手入れの大変さでした。ミルクを避ける場合は、食事での栄養バランスに注意が必要です。

また、ミルクを主食としてしまうと、離乳食への興味が薄れ、進みが遅れることがあります。離乳食を優先する食生活を心がけましょう。

最後に、ミルクの継続は哺乳瓶の洗浄や消毒、ミルク購入の費用など、親の負担となる面もあります。特に、ミルクの価格は高く、卒乳が遅れるほど出費も増えます。離乳食に使う食器の洗浄と併せて、哺乳瓶の手入れにも時間と労力がかかります。

ミルクから離乳食への切り替え

ミルクから離乳食への切り替えは、子どもが離乳食から必要な栄養をしっかりと取れるようになった時期が最適です。毎日3回の離乳食を安定して摂取できるようになったら、ミルクを卒業する良いタイミングです。

ステップ1:コップやマグの導入

子どもがミルクを卒業するには、コップやマグを使って水分を取れるようになることが大切です。

離乳食を食べる際にこれらを使っている子どもも多いですが、まだ使い慣れていない場合は、子どもが興味を示すまで根気強く待ちましょう。

使い方を覚えさせると、すぐに上手に飲めるようになります。こぼしても床が濡れにくいため、安心して使わせることができます。

ステップ2:子どもへの伝達

ミルクを卒業する日を決めたら、そのことを子どもに伝えましょう。

「もう大きくなったからミルクは要らないんだよ。これからはもっとご飯を食べようね」と伝えるといいでしょう。

子どもは予想以上に理解してくれるもので、この伝達がスムーズな移行を助けることがあります。

ステップ3:ミルクの量を減らし、離乳食を増やす

徐々にミルクの量を減らし、食事の量を増やしたり、おやつを提供したりしましょう。離乳食に満足すると自然とミルクへの需要が減り、最終的にはミルクを拒否するようになることもあります。

就寝前のミルク

就寝前のミルクは特に習慣になっていることがあります。安心感を求める習慣なので、ミルク以外で安心できるルーティンを見つけることが大切です。

例えば、絵本を読む、リラックスする音楽を聴かせる、背中をトントンするなどがあります。

最初のうちは泣くこともあるかもしれませんが、慣れれば問題ありません。

まとめ

この記事では、粉ミルクの適切な使用期間、長期間使用のデメリット、そしてミルク卒業へのスムーズな移行を促す3つのステップを紹介しました。

粉ミルクには明確な使用期限はありませんが、生後1年半を目安に卒業を考えるとよいでしょう。しかし、無理をすることは禁物です。

子どもにとっても親にとってもストレスがないよう、互いのペースに合わせて進めることが重要です。

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