赤ちゃんにヨーグルトを食べさせたいと考えた時、まず思い浮かぶのは、それを温める必要があるかどうかということです。
通常、離乳食は温めてから与えることが多いのですが、ヨーグルトはその必要がない、珍しい食品の一つです。
この便利さが、忙しい親御さんにとって大変重宝されています。
特に、離乳食の中期から導入できるヨーグルトは、多くの親が抱える様々な疑問や悩みに答えるものです。
例えば、「乳製品アレルギーが心配」「大人用ヨーグルトをそのまま赤ちゃんに与えてもいいの?」「どうやって与えたらいいのかわからない」などです。
私も初めて子どもにヨーグルトを与えた時は、多くの疑問にぶつかり、解決策をネットで探していました。
この記事では、これらの疑問に明確に答え、赤ちゃんにヨーグルトを安全に与える方法や注意すべき点をお伝えします。
ヨーグルトの取り扱い:加熱する?そのままでいい?
ヨーグルトは、加熱や特別な準備を必要としない、離乳食の中でも珍しい食品です。
栄養価が高く、扱いやすいため、離乳食の選択肢としてとても人気があります。
ただし、冷蔵庫から出したばかりのヨーグルトは、赤ちゃんにとっては冷たすぎる場合がありますので、最初のうちは少し温めてから与えることをおすすめします。
ヨーグルトに慣れてきたら、そのまま与えても問題ありません。
ヨーグルトを与える際の注意点
ヨーグルトを赤ちゃんに与える際は、次の3点に注意してください。
与える量
赤ちゃんの月齢や個体差によって、一度に与えるヨーグルトの量は変わりますが、大体の目安は以下の通りです。
中期(モグモグ期):50~70g
後期(カミカミ期):80g
完了期(パクパク期):100g
ヨーグルトは腸内環境を整える効果が期待できる食品ですが、与え過ぎは赤ちゃんの消化器官に負担をかける可能性があります。
毎日与えても大丈夫ですが、一度に与える量には注意しましょう。
ヨーグルトの適切な取り扱い
基本的に、ヨーグルトは開封後はその都度使い切ることが推奨されます。 もし余ってしまった場合は、大人が食べたり、料理に利用するなどして対処しましょう。
冷凍保存を考える場合は、ジャムなどの糖分を加えることで質感を保つ方法がありますが、赤ちゃんには適していません。 開封後は新鮮なうちに赤ちゃんに与えることが大切です。
赤ちゃんにぴったりのヨーグルトの選び方
離乳食に適したヨーグルトを選ぶ際には、無糖のプレーンヨーグルトを選び、酸味が少ないものを選ぶことが大切です。 離乳食中期の赤ちゃんには、砂糖やフルーツが加えられたヨーグルトは避け、シンプルなプレーンタイプを選びましょう。
酸味が強いヨーグルトは、赤ちゃんが苦手とすることがあるので、最初は酸味の少ないものを選ぶと良いでしょう。 できれば、原材料が生乳のみのものを選ぶことをお勧めします。
赤ちゃんにおすすめのヨーグルトレシピ
ヨーグルトはそのままでも美味しいですが、様々な料理にも活用できます。 ここでは赤ちゃん向けの簡単で栄養満点のヨーグルトレシピを3つ紹介します。
リンゴとサツマイモのヨーグルトトッピング
リンゴやサツマイモなどの甘みのある野菜や果物をヨーグルトに加えることで、さらに美味しくなります。
リンゴ: 30g
サツマイモ: 50g
ヨーグルト: 30g
下準備として、リンゴとサツマイモを小さく切って柔らかくなるまで煮、ヨーグルトは2~3時間水切りします。 煮たリンゴとサツマイモを皿に盛り、その上から水切りしたヨーグルトをかければ完成です。
提供する際は、よく混ぜてから赤ちゃんに食べさせると良いでしょう。リンゴとサツマイモの煮汁も栄養があるので、一緒に提供することをお勧めします。
離乳食後期におすすめのヨーグルトポテトサラダ
この健康的なポテトサラダは、マヨネーズの代わりにヨーグルトを使うことで作ります。
じゃがいも: 50g
プレーンヨーグルト: 大さじ2(必要に応じて加減)
トウモロコシの粒: 10g
にんじん: 15g
下準備:
じゃがいもは皮を剥き、柔らかくなるまで茹でます。トウモロコシの粒は茹でておき、にんじんも皮を剥いた後、5mmの厚さに切り、柔らかくなるまで茹でておきます。
調理手順:
茹でたじゃがいもを潰します。
潰したじゃがいもに茹でたトウモロコシ、にんじん、そしてヨーグルトを加えて混ぜ合わせます。
赤ちゃんが食べやすい柔らかさになるようにヨーグルトの量を調整して完成です。
ヨーグルトの種類によっては、水切りが必要な場合や、もっと多くのヨーグルトを加える必要があるかもしれません。赤ちゃんが食べやすいように、適切な柔らかさに調整しましょう。
1歳の誕生日にぴったりのヨーグルトケーキ
食パン(8枚切り): 3枚
プレーンヨーグルト: 100g以上
イチゴなどのフルーツ: 適量
下準備:
ヨーグルトは一晩水切りをしておきます。食パンは茶碗などで丸く抜き取ります。イチゴなどのフルーツは薄くスライスします。
調理手順:
水切りしたヨーグルトとスライスしたフルーツを食パンでサンドします。
ケーキ全体にもヨーグルトを塗り、最後にフルーツでデコレーションします。
フルーツは季節に応じて選ぶとより良いですが、水分の多い果物を使う場合は、ケーキが崩れないよう注意しましょう。
1歳のお誕生日には、このヨーグルトケーキをスマッシュケーキとして楽しむこともできます。
離乳食としてのヨーグルトの使い方
離乳食の中期からヨーグルトを導入するのが一般的ですが、赤ちゃんによっては早い段階で適していることもあります。
ヨーグルトは加熱せず、そのまま赤ちゃんに提供できます。
乳製品アレルギーには特に注意しましょう。
ヨーグルトはさまざまなレシピに使え、料理のバリエーションを増やせます。
栄養が豊富で、準備や加熱が不要なヨーグルトは、スナックや食事の選択肢を広げるのに最適です。
注意点はありますが、基本を守れば非常に便利な食材です。
ヨーグルトをさまざまなレシピに活用して、赤ちゃんの食事の楽しさを広げましょう。また、調理の手間を省くためにもヨーグルトの使用をおすすめします。