酸味が苦手な方でも楽しめる、コーヒーの飲み方のコツ

酸味をおさえて、より美味しくコーヒーを飲むための方法を紹介します。

・コーヒーを淹れるとき、酸味を減らすにはどのようにすればよいでしょうか？
・淹れる際のお湯の温度は酸味にどのように影響を与えるのでしょうか？

コーヒー好きでもこんな悩みを抱えている方もいらっしゃいませんか？

ドリップコーヒーを入れる際、酸味が強く出てしまうことがありますが、この酸味を抑える方法はないでしょうか？

コーヒーの風味、特に酸味や苦味は、「どれだけ焙煎するか」「豆をどのように挽くか」「お湯の温度や注ぎ方」によって変わります。

それぞれのコーヒー豆には特有の特徴があり、酸味が目立つものや苦味が強いものがあります。苦味が強い豆を選ぶことも方法の一つですが、酸味を完全になくすわけではありません。その後の「焙煎の具合や豆の挽き方」で風味のバランスを整えます。

酸味を抑える「焙煎の具合」とは、豆をどれだけ加熱するかについてのことで、コーヒー豆の焙煎度には浅煎りから深煎りまでの8段階があります。加熱時間に応じて焙煎の度合いが変わります。ここでは浅煎りの豆から順に特徴を見ていきましょう。

最も軽い焙煎度

＊浅煎り豆＊
焙煎度：ライトロースト、シナモンロースト

・酸味が目立ちやすいが、香りは豊か
・味はクリアで、飲み口はさっぱりしている

＊中煎り豆＊
焙煎度：ミディアムロースト、ハイロースト

・酸味と苦味がバランス良く調和している
・浅煎りに比べると風味に深みが増し、口当たりはまろやか

コーヒー愛好家必見！最も深い焙煎で引き出される味わい

濃厚な焙煎コーヒーは、シティローストからフレンチロースト、イタリアンローストに至るまでの幅広いレベルで楽しむことができます。

この深みのある焙煎がもたらすのは、強烈な苦味と共に、豊かな風味が口の中で広がる体験です。

特に、シティローストやフルシティローストのような中深煎りでは、苦味と酸味の絶妙なバランスが楽しめますが、基本的には苦味の方が強い傾向にあります。

これらのレベルを知ることで、自分好みのコーヒーを見つける手がかりになります。

また、自宅でコーヒーを楽しむ際には、焙煎レベルを調整することで、酸味をおさえた味わいを楽しむことができます。

焙煎の深さだけでなく、コーヒー豆の挽き方にも注目しましょう。

コーヒー豆の挽き方、つまり粒度の違いは、コーヒーの味わいに大きな影響を与えます。

粗い挽き方では酸味が際立ち、細かい挽き方では苦味が強まる傾向にあります。

特にエスプレッソのように細かく挽いた豆を高温で抽出する場合、その独特の濃厚な味わいはこの原理によるものです。

自宅でコーヒーを楽しむ場合、例えばペーパードリップを使用するときは、「中細挽き」が一般的に適しています。この挽き方では苦味と酸味がバランスよく楽しめますが、元々酸味の強い豆を使用する場合は、酸味が目立つこともあります。

自分の好みに合わせて、豆の挽き方を調整することで、最高の一杯を見つけることができます。

コーヒー豆の挽き方には、その細かさが味に大きな影響を与えます。

細かい挽き方（6以下の設定）は、粒度が細かくなることで、コーヒーの苦味が前面に出やすくなります。

反対に、粗い挽き方（9以上の設定）では粒度が粗くなり、酸味が苦味を凌駕する傾向にあります。この粒度の違いによって、コーヒーの味わいは大きく変化します。

コーヒーを淹れる際、温かい一杯を求めるのは当然のことですが、実は抽出に用いるお湯の温度が、その味わいを大きく左右します。

特に、苦味を好む方にとっては、この点が非常に重要です。

コーヒーを抽出する際の理想的なお湯の温度は約80度から95度とされています。この温度範囲によって、抽出される成分が変わるためです。

90度以上の温度では、苦味が強調されやすくなります。
一方、80度から85度の範囲では、苦味と酸味のバランスが良くなります。
75度以下の低い温度では、酸味がより強くなる傾向があります。

このように、お湯の温度を調整することで、コーヒーの味わいを微調整することができます。

深煎りの豆の場合、元々苦味が強いため、75度から82度のやや低めの温度で抽出すると、よりバランスの取れた味わいを得ることができます。

逆に、苦味が強すぎると感じる場合は、豆を浅煎りや粗挽きにして、お湯の温度を下げて抽出することで、酸味を引き出すことが可能です。

コーヒーの淹れ方について知識を持っていれば、自分の好みに合わせて、さまざまな風味のコーヒーを楽しむことができます。

もしまだ自分の好みが定まっていない場合は、毎月異なる豆や挽き粉を届けてくれる「コーヒーの定期便」を試してみるのも一つの方法です。

個々の好みに合わせたコーヒーを提案してくれるアンケートサービスもありますし、スペシャリティコーヒーを自宅で手軽に楽しむサービスもありますので、ハンドドリップでのコーヒー作りを始めてみるのも良いでしょう。