このガイドを読むことで得られる知識には、次のようなものがあります。
複数カップ分のコーヒーを淹れる際に適切なコーヒー豆と水の量
2カップや3カップをどうやって準備するか
大人数(例えば10人分)に対応する方法
通常、自分だけのためにコーヒーを淹れている人も、突然多くの人と共に楽しむ機会がある時にはどのように対応すれば良いか戸惑うことがあります。
多くのレシピが1カップ分の指示しか示していないため、複数カップをどのように準備するかが分かりにくいです。私自身も以前、友人を招待した際に急いで7カップ分を準備した経験があります。
この記事では、複数カップを準備する際のポイントを紹介します。
複数カップ用のコーヒー豆と水の量について
私の提案は、2カップ目以降はコーヒー豆を最初のカップの80%増しで用意し、水はカップ数に応じて増やすというものです。
以下に、カップ数ごとの目安を示します。
コーヒー分量の目安(1カップあたり水150ml使用時)
1カップ分:豆10g、水150ml
2カップ分:豆18g、水300ml
3カップ分:豆26g、水450ml
4カップ分:豆34g、水600ml
この例では、1カップのコーヒーに対してコーヒー豆10gと水150mlを使用しています。
2カップ目では、コーヒー豆に80%を加えた8gを増やしています。
3カップ目では、2カップ目にさらに8gを追加しています。
水の量は、カップ数×150mlで計算します。
2カップ目以降でコーヒー豆の量を減らす理由
ハンドドリップで使う水の量が多くなると、抽出時間が長くなり、抽出されるコーヒー成分も増えます。
コーヒーの濃さや抽出時間を調整するためには、コーヒー豆の量を調節することが重要です。
2~3カップは1カップよりも抽出がしっかりしており、味も良い
1カップだけでは抽出時間が短すぎて、十分に成分が抽出されないうちにドリップが終わることがあります。
その場合、1カップ用のドリッパーを使用することで、より美味しいコーヒーを淹れることができます。
大量のコーヒーを淹れることへの注意点
一度に大量のコーヒーを淹れると、望ましくない成分が多く抽出され、その結果味が劣化することがあります。そのため、一度に2~3杯分を淹れることが品質を維持するのに適しています。
2~3杯分のコーヒーの基本的な作り方
ここでは、私がよく使うコーヒーの基本的な淹れ方を紹介します。
この方法では、まずコーヒー豆の量に合わせて水を注ぎ、その後お湯を3段階に分けて加えます。
2杯分を淹れる場合の手順
材料: コーヒー豆18g、お湯300cc
蒸らし: お湯40gを注ぎ、25秒待つ
1.お湯90gをゆっくりと注ぎ、ドリップが始まるまで待つ
2.更にお湯90gを注ぎ、待つ
3.最後にお湯80gを注ぎ、ドリップが終わったら完成
3杯分を淹れる場合の手順
材料: コーヒー豆26g、お湯450cc
蒸らし: お湯60gを注ぎ、25秒待つ
1.お湯130gをゆっくりと注ぎ、ドリップが始まるまで待つ
2.更にお湯130gを注ぎ、待つ
3.最後にお湯130gを注ぎ、ドリップが終わったら完成
大人数へのコーヒーの提供
多くの人に一度にコーヒーを提供する場面では、特に10人分のコーヒーを淹れる際の豆と水の量をどうするかが問題となります。
大人数に対応する機会は稀ですが、そうした場合には全員に同時にコーヒーを提供したいものです。
ここでは、10人分のコーヒーを淹れる際に試すことができる3つの方法を提案します。
10人分のコーヒーの淹れ方
複数のハンドドリップセットを使用する方法
一つの大容量サーバーで何度も抽出を繰り返す方法
大容量ドリッパーを使用する方法
複数のハンドドリップセットを使用する
10人分を淹れる際には、3セットのドリップセットを用意します。一つのセットで抽出を行っている間に他のセットを準備することで、効率的に作業を進めることができます。
一つのサーバーで繰り返し抽出する
一つの大容量サーバーを使い、その中で何度も抽出を行います。この方法は時間はかかりますが、慣れればスムーズに作業を行うことができます。サーバーが冷えないように事前に熱湯で温めておくと良いでしょう。
大容量ドリッパーを使用する
10人以上分のコーヒーを一度に淹れることができるドリッパーもあります。このタイプのドリッパーは抽出時間が長くなりがちですが、工夫次第で美味しいコーヒーを淹れることが可能です。
しかし、頻繁に大量のコーヒーを淹れる機会が少ない場合は、小規模な量で練習を重ねることがおすすめです。
まとめ
大量にコーヒーを淹れる際は、最初のカップのコーヒー豆よりも次のカップは豆の量を80%にし、必要なお湯の量をカップ数に合わせて調整します。
2~3杯を淹れる場合は、一杯分のお湯の量をカップ数分増やすシンプルな方法を採用します。
10人分を淹れる場合は、複数のドリップセットを準備する、大容量のサーバーで数回に分けて抽出する、大量抽出可能なドリッパーを試すなどの方法があります。
今回は、効率的に多くのコーヒーを淹れる方法をご紹介しました。
役立つ情報が提供できれば幸いです。