オータムナル?オレンジペコ? 紅茶の専門用語を解説

コーヒー・お茶など

カフェやスーパーマーケットの紅茶コーナーでよく目にする、紅茶に関する特有の用語についての解説です。

「セイロン」「ダージリン」「イングリッシュブレックファスト」「アッサム」「アールグレイ」「ファーストフラッシュ」「オレンジペコ」「デカフェ」などの言葉を見たことがあるけれど、それぞれの詳しい意味を知っていますか?

この記事では、これらの紅茶に関連する専門用語をわかりやすく説明します。

紅茶についてもっと知りたいと思っている方に向けて、基礎的な情報を提供します。さらに深く知りたい方は、紅茶専門店や専門書を参考にしてください。

「あ行」の紅茶の専門用語

アールグレイ

ベルガモットオイルで香り付けされた紅茶です。ベルガモットは柑橘類の一種で、オレンジやグレープフルーツに似た爽やかな香りが特徴です。

「Earl Grey」とも書かれ、英語で「グレイ伯爵」という意味です。

アッサム

インドのアッサム州で生産される紅茶を指します。この地域の紅茶は、濃い色と味、独特の甘みとコクが特徴で、よくミルクティーに使われます。

イングリッシュブレックファスト

イギリスで朝食時によく飲まれる紅茶です。ミルクを入れることを想定してブレンドされており、濃厚で満足感のある風味が楽しめます。

「ブレックファースト」とも書かれることがありますが、「breakfast」が正しい英語の綴りです。

ウバ

スリランカのウバ地方で栽培される紅茶のことです。独特の清涼感のある渋みが特徴で、ダージリンやキームンとともに世界的に有名な紅茶の一つです。「ウヴァ」とも表記されることがあります。

英国紅茶

イギリスのブランドによる紅茶を指します。イギリスは紅茶文化が非常に発展していますが、主要な生産国ではありません。

インド、スリランカ、ケニアなどで栽培された茶葉を、英国独自のスタイルで仕上げた紅茶が「英国紅茶」と呼ばれます。

典型的には、ミルクを加えて楽しむ濃厚な風味の紅茶が多いです。

オータムナル

秋の時期に収穫される茶葉のことです。
これは、初摘みや夏摘みに続く、季節の流れの中で三番目に位置する収穫時期を指します。

オレンジペコ

オレンジペコとは茶葉の大きさや形状に基づく区分のことです。

したがって、オレンジとついていてもオレンジの風味や味を指すわけではありません。

紅茶に「オレンジペコ」と記されている場合、それは特定、または複数の地域で育てられた茶葉を使用して製造された紅茶を意味します。

この用語は英語で「Orange Pekoe」と表記され、「オレンジペコー」というカタカナでの表記も一般的です。

「か行」の紅茶の専門用語

キームン

キームンは、中国の祁門地域で栽培される紅茶のことを指します。

ダージリンやウバと並び、世界的に有名な紅茶の一つです。「キーマン」や「キーモン」とも呼ばれています。

キャンディ

キャンディ紅茶は、スリランカのキャンディ地方で栽培される紅茶を指し、その味はマイルドで飲みやすいとされています。

クリームダウン

紅茶が冷えると見られる「濁り現象」は、紅茶の色が濁ることを意味します。

味は変わらないものの、見た目が悪くなるため、特にアイスティーを作る際には注意が必要です。

この現象は、主に温かい紅茶を冷蔵庫で冷やした時に起こります。
使用する茶葉の種類によって、この現象が起きる確率に差があります。

品質のグレードについて

「グレード」とは、紅茶の品質等級を指します。

ゴールデンドロップ

紅茶の抽出の過程で最後に得られる一滴のことを指し、その一滴には風味が凝縮されているため、紅茶を注ぐ際には最後まで慎重に扱うことが重要視されています。

「さ行」の紅茶の専門用語

CTC製法の紹介

CTC製法とは、茶葉を細かく砕いて粒状にする製造方法のことで、「Crush, Tear, and Curl」の頭文字から名付けられました。

この方法で製造された紅茶は、味が濃く早く出るため、特にミルクティーに適しています。

水色

紅茶の色を指す用語として「水色」があります。これは「すいしょく」と読みます。

ストレート

紅茶をミルクなしで楽しむ方法を「ストレート」と呼びます。

セイロン

セイロンは、スリランカで栽培された茶葉から作られた紅茶を指します。

一方で「セイロンティー」は、スリランカ各地で栽培される紅茶の総称として使われることが多い印象があります。

セカンドフラッシュ

夏の収穫期に摘まれる紅茶のことです。

初摘みと秋摘みの間の季節で、二番目に位置する収穫時期を指します。

「た行」の紅茶の専門用語

ダージリン

インド北東部、ダージリン地区で栽培されるこの紅茶は、独特の明るいアンバー色をした茶液と、フローラルな香りが特徴です。

さわやかな後味が好評で、多くの人が何も加えずにそのまま楽しんでいます。

世界中でトップクラスの紅茶として評価されることも珍しくありません。

チャイ

チャイは、伝統的なスパイスを加えて煮込んだ甘いミルクティーのことを指します。

一部地域ではスパイスを使わないミルクティーも同じ名前で呼ばれますが、インドではこの言葉が「茶」全般を意味することがあります。

ディンブラ

スリランカ中央高地のディンブラ地区で栽培されるこの紅茶は、味わいが濃厚でありながら、後味がすっきりしているのが魅力です。

ミルクを加えても、ストレートでも楽しめるバランスの良さがあります。

デカフェ

カフェインを取り除いた飲料のことで、紅茶、コーヒー、緑茶など様々な種類があります。「デカフェ」とも呼ばれ、「カフェインフリー」や「ノンカフェイン」といった表現もあります。

等級

紅茶の葉をサイズや形状によって分類する区分です。

これは直接的に品質を示すものではありません。
「グレード」とも呼ばれます。

「な行」の紅茶の専門用語

ヌワラエリヤ

スリランカのヌワラエリヤ地区で生産されるこの紅茶は、緑茶を彷彿とさせる特有の風味と、明るい金色の茶液が特徴です。

日本人の味覚にも合うと個人的には感じています。

「ヌワラエリア」と表記されることもあります。

「は行」の紅茶の専門用語

ファーストフラッシュ

春に収穫される新芽から作られるこの紅茶は、夏摘みや秋摘みに続く、特に新鮮で繊細な味わいが特徴です。

フレーバードティー

香料を添加した紅茶で、特にベルガモットの香りを持つアールグレイが有名です。

これらは「フレーバーティー」とも呼ばれています。

ティーブレンドの技術

異なる茶園の茶葉を組み合わせて一定の品質の紅茶を作るプロセスです。

この作業はティーブレンダーによって行われ、メーカーごとに特有のブレンドがあります。

個人で趣味として行う茶葉の混合は「ミックス」と呼ばれ、プロのブレンドとは区別されます。

大見出し: 「ら行」の紅茶の専門用語

琉球紅茶の紹介

沖縄県で生産される紅茶で、沖縄ティーファクトリーが開発から販売までを手掛けています。

ルフナ

スリランカのルフナ地方で生産されるこの紅茶は、濃厚で深みがあり、ワインを連想させる香りが魅力です。

ミルクティーやチャイに適しているものの、ストレートでも十分楽しめます。

ロイヤルミルクティー

特に牛乳をたっぷり使い、鍋で煮出して作る濃厚なミルクティーを指します。

この表現は日本特有のもので、海外ではあまり一般的ではありません。

「わ行」の紅茶の専門用語

和紅茶

日本で栽培され生産される紅茶は、緑茶やほうじ茶など日本茶の風味が特徴です。

 

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